昭和時代の西武鉄道 初代2031F中間車モハ2232号車、クモハ470 南入曽 1983.6.25

2000系 451系

写真をタップすると1800×1200pxサイズでご覧いただけます。
前回の続きです。

南入曽車両基地の周りを巡ると、中間車4両だけの2000系が。
薄汚れた車体にモハ2232とあります。
初代2031Fの中間電動車で、のちに2003Fにモハ2304として組み込まれた車両です。

左に見えるクモハ451形は前照灯は原形のままで、電連も無線アンテナも取り外されています。側面にはさびも出ています。

その奥の湘南顔の601系クハは前照灯がシールドビーム化されています。
601系時代にはシールドビーム化されることがなかったので、このクハは、クモハ451形と組んで2両編成となったあとのクハ1651形です。
電連は取り外されていて、乗務員室上の無線アンテナもありません。
これは何号車かと考えてみました。
写真は右が西武新宿方なので、上り方にクハを連結していた458F、460F、462Fのいずれかとわかります。
ここからは推測です。
手元のメモでは458F(クモハ458+クハ1657)は83年8月にも西武新宿線で運用されており、460F(クモハ460+クハ1659)は83年5月22日に多摩川線へ移動したばかりだったので、462F(クモハ462+クハ1661)のクハ1661と思われます。

2000系2003編成の8連化のためにモハ2304として組み込まれる前の、初代2031編成の中間電動車モハ2232。 南入曽 1983.6.25

右側にカメラを振ります。
左からモハ2231、モハ2132、モハ2131です。
こちらも薄汚れていました。

この3両も、のちに2001Fと2003Fに組み込まれました。
左 モハ2231→2003Fのモハ2303(8両編成の中間車へ)
中 モハ2132→2001Fのモハ2302(8両編成の中間車へ)
右 モハ2131→2001Fのモハ2301(8両編成の中間車へ)

モハ2231、モハ2132、モハ2131 南入曽 1983.6.25

ほかにはこんな車両もいました。
クモハ451形同士で連結されています。
クモハ470 クモハ451形同士で連結されている 南入曽 1983.6.25
車番はクモハ470です。

なぜクモハ同士で連結されているのでしょう?

クモハ-クハの2連がクハを失った姿でした。
ウィキペディアの「西武クハ1411形電車」の項から引用します。

「(クハ1411形は)…最末期にはクハ1449・1450の2両が残るのみとなったが、同2両も編成を組む451系クモハ469・470の廃車に伴って1981年(昭和56年)3月31日付で除籍され、本形式は形式消滅した。」

つまり、81年3月のクモハ470-クハ1450の廃車後、クモハ470の方は少なくとも83年までは南入曽に留置されていたということのようです。

次回は同時期の所沢車両工場です。

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