7本連続で快速急行!競輪開催日の新宿線の賑わい
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西武501系503Fが先頭の2+2+4編成の快急。 東村山 1983.3.17 |
1983年、西武園競輪開催日は平・休日共に、西武新宿と西武園を結ぶ臨時快速急行が運転されていました。
平日下りの快急西武園行は西武新宿9時台~14時台発まで20分間隔で16本運転されました。
さらにすごいと思うのは、平日上り快急西武新宿行です。
なんと、西武園駅を16時台に
7本連続で出発します。
1本目 快急 2600列車 西武園16:03→西武新宿16:40②
2本目 快急 2602列車 西武園16:11→西武新宿16:47②
3本目 快急 2604列車 西武園16:21→西武新宿17:00③
4本目 快急 2606列車 西武園16:29→西武新宿17:07③
5本目 快急 2608列車 西武園16:36→西武新宿17:13③
6本目 快急 2610列車 西武園16:45→西武新宿17:25①
7本目 快急 2612列車 西武園16:55→西武新宿17:35③
(西武鉄道時刻表第4号 1982.1.18ダイヤ改正~1983.12.12ダイヤ改正前まで通用)
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西武鉄道時刻表第4号の平日用西武園競輪開催日の連絡時刻表。下段の上り列車にご注目。16時台の西武園発上り電車は7本全てが快速急行西武新宿行でした。 |
この記事は、上り快急の7本のうち5本を東村山で撮影した時の記録です。
撮影日は1983年3月17日(木)です。
7本中、1~4本目のいずれか
この日、最初に撮った列車です。
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西武401系437Fが先頭の2+2+4編成の快急。 東村山 1983.3.17 |
編成は2+2+4でした。
401系のラストナンバー2編成を含んでいます。
西武新宿←437F+435F+759F→西武園
7本中、1~4本目のいずれか
次に撮った列車です。
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西武401系427Fが先頭の上り快急。 東村山 1983.3.17 |
編成は2+2+4でした。
西武新宿←427F+405F+737F→西武園
7本中の5本目 2608列車
ここからは列車番号の記録もあります。
7本中の5本目となる2608列車は、記事冒頭の新501系が先頭の2+2+4でした。
西武新宿←503F+417F+259F→西武園
501系は前パンと床下抵抗器に目が行きます。
種車の701系クハとは違う雰囲気。
401系の19編成に対してわずか3編成のレアものでした。
7本中の6本目 2610列車
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西武401系425Fが先頭の臨時快急。 東村山 1983.3.17 |
編成は2+4の6両でした。
西武新宿←425F+257F→西武園
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新101系257F他6両編成の快速急行西武新宿行。 東村山 1983.3.17 |
この頃新101系は窓周りをオリジナルのベージュから塗り替え中。
257Fは運転席窓周りが既に塗り替えられていました。
7本中の7本目 2612列車
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西武701系785Fが先頭の上り快速急行。 東村山 1983.3.17 |
最後尾に401系のパンタラフが見えて、瀬野八や横軽のプッシャーのよう。
編成は6+2です。
西武新宿←785F+421F→西武園
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快急札を下げた421F。 東村山 1983.3.17 |
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西武401系421Fによる前パン編成快急西武新宿行き。 東村山 1983.3.17 |
西武新宿方から6+2という編成は私はこの時しか撮ったことがありません。
さらに快急札も下げていて、珍しいと思います。
こうしてこの日、7本の快急のうち5本を撮影してました。
遠い記憶ですが、この日は吊り掛け車による上り快急も見たものの、撮らずじまいだったように思います。何の事情か覚えていませんが…
また、上り快急7本中の4本目となる2606列車に吊り掛け車8両編成が入っているのを後に幾度か撮りました。
そのうちお目にかけますね。
この日の他の撮影
最初の2列車の撮影の合間、上り本線に551系がやってきました。
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551系559F。 東村山 1983.3.17 |
南入曽発の定期回送列車です。
記憶では、小平から西武遊園地行きとなって往復して、その後玉川上水へ回送され、翌朝玉川上水発小平行き4818列車となり、その後南入曽へ引き上げていたように思います。
7本目の快急となる2612列車は、送り込みとなる下り列車から撮っていました。
本川越方に401系を連結した前パン編成です。
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421Fが先頭の普通西武園行。 東村山 1983.3.17 |
東村山を出発。
下り準急661列車と並走しました。
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新所沢行きと西武園行きの並走。 東村山 1983.3.17 |
左の西武園行が西武園で折り返して7本目の快急2612列車となりました。
401系と501系はパンタグラフを積んだ車両の向きが違っていて、501系は新101系・2000系・30000系の2両編成と同様に西武新宿・飯能向きでした。
西武園発の快急は単線の西武園線から渡り線に入り、下り本線を横切ってゆっくり上り2番線に到着するため、本線の下り列車が若干東村山で待たされることがありました。
現在は西武園から西武新宿線への直通運転は行われていません。
西武園線から上り本線に至る渡り線は撤去されています。
また新宿線の快急は現在、土休ダイヤの朝の下り1本のみの設定です。
ずいぶん変わりました。
付記 若干残念…
この日に1本目~4本目の快急をコンプリートに撮影していなかったこと以上に残念なことがあります。
それは、運用調査が不十分だったことです。
というのは、同じ時刻表の平日上りを見ると、上の快急と重なる列車がいくつもあるのです。
例えば、872列車の西武新宿着は17:00、③番ホームです。
普通870列車 拝島15:37→西武新宿16:40①
普通672列車 新所沢15:58→西武新宿16:48②
普通872列車 拝島15:57→西武新宿17:00③
普通74列車 上石神井16:44→西武新宿17:07③
普通76列車 上石神井16:51→西武新宿17:14③
普通486列車 田無16:50→西武新宿17:25①
比較のため記事冒頭の上り快急のスジを再掲しますね。
快急2600列車 西武園16:03→西武新宿16:40②
快急2602列車 西武園16:11→西武新宿16:47②
快急2604列車 西武園16:21→西武新宿17:00③
快急2606列車 西武園16:29→西武新宿17:07③
快急2608列車 西武園16:36→西武新宿17:13③
快急2610列車 西武園16:45→西武新宿17:25①
快急2612列車 西武園16:55→西武新宿17:35③
なんと、普通872列車と快急2604列車は共に西武新宿17:00に3番ホーム着です。
同時刻、同じホーム!
2列車は種別も発駅も違います。
憶測ですが、競輪開催日にはスジの重なる普通列車の方を運休または区間運休にしていたのでしょうか…?
この点を当時調べていたら、きっと興味深かったでしょうね…。
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