おとぎ列車 山口線のSL運転再開日
西武山口線は、現在ではゴムタイヤの車両が走る第3軌条式の路線ですが、1984年5月までは「おとぎ列車」としてナローゲージの車両が行き来していました。
今回から3回に分けて、1984年春のSL運転再開日の模様をまとめます。
山口線の列車はすべて客車で、牽引するのはSLまたはバッテリーカーでした。
SLの運転は冬季はお休み。
1984年のSL運転再開日は雪晴れとなりました。
![]() |
整備中の532号機 山口車両管理所 1984.3.17 |
532号機には国旗が掲げられていました。
前月に検査を終えたばかりです。
こちらは527号機。
この日は重連で、527号機が次位となりました。
![]() |
西武山口線 おとぎ列車のSL 527号機 山口車両管理所 1984.3.17 |
527号機の検査標記は昭和59年(1984年)3月。
こちらは今月検査を終えたばかり。
キレイ!
![]() |
西武山口線 おとぎ列車のSL 527号機 山口車両管理所 1984.3.17 |
貫通ブレーキなし。
すっきりとしたリアビュー。
車両庫には4番にオープンデッキで丸屋根の客車35~38、3番に妻板が広くダブルルーフの客車31~34が見えます。
![]() |
西武山口線 おとぎ列車のSL 527号機 山口車両管理所 1984.3.17 |
2機並んで整備中。
![]() |
西武山口線 おとぎ列車のSL 527号機と532号機 山口車両管理所 1984.3.17 |
車両庫には4番にオープンデッキで丸屋根の客車35~38、3番に妻板が広くダブルルーフの客車31~34が見えます。
![]() |
西武山口線おとぎ列車のSLと客車 山口車両管理所 1984.3.17 |
山口車両管理所全景。
コッペル重連撮影記?
管理所敷地内にユネスコ行の列車をきれいに撮れる立ち位置がありました。
私は2列目。
前のカメラマン氏は三脚を据えて6×7ほか複数台のカメラで狙っています。
鉄道雑誌で見た上り勾配、S字カーブの良い構図。
山口線はほぼ全線がガードレールのついた道路に沿っているため、きれいに足回りまで撮れるのは貴重なことです。
やがて発車時刻となり、遊園地前を出発したSL重連列車が煙をもくもくと吐きながら撮影ポイントへ近づきました。
ここだ!とシャッターを押す直前、ファインダーに黒いものが入り、大きな声がしました。
「良かったよ~!!」
なんと、前列のカメラマン氏が機関士に手を振っています…
「手っ、手っ」と慌てる私。
カメラマン氏はすぐ手を下げてくれたものの、時すでに遅し。
撮影できずに終わりました…
きっと嬉しさのあまりのことでしょうね。
ま、こういうこともあるものです。
他山石可以攻玉
このあと山口線沿線へ向かいました。
次回続きをご覧ください!
0 件のコメント:
コメントを投稿